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欠落

 投稿者:片桐 怜  投稿日:2017年10月15日(日)11時22分42秒
  31
今日は上天気です。
土砂降りなのに?
ええ、――あくまでも、ことばはことばだから、
空の事で。

32
緑色のユニホームを着た娘達が同じ色のカップと受け皿を運んでくる。

33
来て、来て。呼んでいる。木の気になる手招き。
木、木立、林、森。森を見て木を見ない。
 
 

欠落

 投稿者:片桐 怜  投稿日:2017年10月15日(日)11時21分25秒
  29
夢のなかは恐い。
(唯一の読者である自分自身までも喪失するための迷走)
明晰を、
正視を、
衝撃を、
持続を、
換気を、
あたかも、
恩寵のように、
祈るふりを。
せめて。攻めて。責めて。

30
一所懸命本当のことを口に出そうとして、
次々と嘘が混じるのなら、
嘘をつけばつくほど、
本当のことも万に三つくらいは混ざるかも知れない。
 

欠落

 投稿者:片桐 怜  投稿日:2017年10月14日(土)11時53分44秒
  26
トパーズの髪の少女が池の水の上を水澄ましとなって歩く。

27
時も場所も選ばない死は何でもないのかも知れない。眼を逸らしたり、逃げたり
しなければ好ましい憩いとなって。

28
何かが青空の下で変わるかも知れないし、変わらないかも知れない、あるいは何か
が雨空の下で変わるかも知れないし、変わらないかも知れない、という言葉がルフランする。

 

欠落

 投稿者:片桐 怜  投稿日:2017年10月14日(土)11時50分7秒
  22
ここは行分け詩でお願いします。

23
ここは漢字にカタカナです。

24
(散逸)。

25
ここでは一行何十字の散文詩でお頼みします。

 

欠落

 投稿者:片桐 怜  投稿日:2017年10月14日(土)11時49分7秒
  18
人間的機械の所持する特殊潜望鏡。
国家さもなければ会社という名のやさしすぎる母。

19
豆腐ハンバーグ和風ユズソース、クリーミートマトシチュー、
ポテトと春野菜のクリーム煮、しそ梅風味焼肉、タラコスバ
ゲティ、きのこご飯、酢豚ランチ。

20
ここではひらがなあるいはカタカナになってお通り下さい。
常に人生は独創ではなくて、模倣の連続であるのだから。

21
(春はあけぼの)。水晶の思考をする。

 

欠落

 投稿者:片桐 怜  投稿日:2017年10月14日(土)11時47分44秒
  14
うっすらと汗ばんでいた身体に、汗がさらに吹き出して頬が紅潮している。
九十九折りの坂で、変身する。
精神の黄昏。私には弱々しい光の中での、
くだらない死に方がいかにもふさわしく思われた。

15
しなやかな指の寒色に思わず見取れる。

16
愛くるしい顔をした集合無意識の潜む、
心の中をおにぎり三個を持って奥底へ下りていく。
――たらこ、――うめぼし、――おかか。
(おおおおお!)

17
あかちょうちんの下で、末期の水を交わし、
卵の腐った臭いについて、
問いかけることから始める。
天と地との恋と天と海との恋は違う。
天と地との恋と海と島との恋も違うはず。
天と地との恋も毎日同じと言うわけにはいかない。
きみは春が持つしなやかな手を待つ。

 

欠落

 投稿者:片桐 怜  投稿日:2017年10月14日(土)11時46分36秒
  11
これらが私だった。私は私達だった。
自らの言葉はすっかり喪失したセキセイインコとなる私。
自らの意志では何一つ語れない世界に追いつくために。

12
真っ黒い澱を被ったその部分が濡れて、
じわっと沁みてきた。
生地を通して、
いかがわしい存在のねばねばが指先に触れた。

13
「わたしは社会に役立っているか、って聞かれたら、自信を持ってノーと答える」
「わたしは社会に役立っているか、って聞かれたら、自信を持ってノーと答える」
「わたしは社会に役立っているか、って聞かれたら、自信を持ってノーと答える」
「わたしは社会に役立っているか、って聞かれたら、自信を持ってノーと答える」

 

欠落

 投稿者:片桐 怜  投稿日:2017年10月14日(土)11時45分39秒
編集済
 
ポストに投函した私宛の私が出した手紙を受取人として受け取る。
それは読まれるときに、それを読む者をも一緒にそれは読む。


手の届くところにあるものが幸福ならば、それは起こる。手に届かないものが幸
福ならば、それは起こらない。(イチゴ苗『女峰』一株百四八円消費税別)。


緑の眼の大多数が水鏡に反論する。
部屋一杯に入り込み膨らんで見せ。

10
ああ! あい! あう! あえ! あお!
落胆と喜びを味わう。それらは忘却されているように見える。
花を手折れ。今となっては空の希望だけが空の下に残る。
わん! わん! わん! わん! わ、わわわん!

 

欠落

 投稿者:片桐 怜  投稿日:2017年10月14日(土)11時44分42秒
 
暗がりの中でぐるぐる回って、私に白目を向ける正しすぎる真昼にいきなり出
逢う。他者は私のために存在しているわけではないというあまりにも当たり前
の事実が、そうするのであるから、それはそれでいいのである。世界には何も、
決して私のためにはない、ということがますます分かってくる。


はっきりした螢色の幽霊となって手を繋ぐ。ふわりとする風に向かって何かを
呟いて、呟いたことはたちまち度忘れする。それから、オオイヌノフグリを見
つける。


象眼された民法上の父──先に生まれていたということによって、絶対的な他
者となる。ザルの言葉の中に生まれて。


わたしは死ぬ。ゆえにわたしたちは皆死ぬ。
そう、この試みはこの死の物語の読者によって引き継がれる
ふと香るフリージアのいい匂い。おそらく未生のあなたの。

 

欠落

 投稿者:片桐 怜  投稿日:2017年10月14日(土)11時30分13秒
編集済
 
多くのことを一つ一つの言葉に象徴させることができないのなら、頓挫する魂
を仕置きのため、まだ冷たい川の流れに晒すよりない。


鏡文字で書かれたものを字義通りに読む。作られた世界に入るために。わたし
が考え始めようとすると、たちまちどこからかこんな声が聞こえてくるのだ。
「無駄なことはするな。何をしてもおまえの場合はすべて無駄なのだから、そ
んなことをするくらいならさっとと死ぬ方がまだましだ。墓は待っている」そ
れはそうだろう。わたしのすることなどまったくそのとおりで、わたしは空で
あり、それゆえ虚の名以外の名を持つことはないだろう。固有名はかつて与え
られもしなかったし、これからも与えられることはない。「おまえは存在その
ものが無意味なのだ」それなのに、なぜ無意味なわたしは無意味に書くのだろ
う。無意味な存在であるこのわたしが。このわたしと書き、それによって、そ
のわたし、あのわたし、かつてのわたし、今のわたし、これからのわたしが
揃いも揃って、「おまえは存在そのものが無意味なのだ」と合唱する。「無意
味なおまえが書くことは無意味だ」わたしの書くものは読まれるためのもので
はないのだということなのだろう。しかし、読むべきものを生み出すためにし
か書いてはいけないのか。未来永劫誰からも読まれないために無駄に書くこと。
実は興味がまったくないことについて、それが興味深いものであるとする狂っ
た深層の声に唆されて、わたしは何かそんなことをしてきたようにも思う。

 

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