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昨日は豊橋まで遠征して、丸山薫賞授賞式を末席から見学。祝賀会では、拙詩集刊行に便宜を図って下さった八木憲司潮流社会長と、中日新聞に書評を書いて下さった冨長覚梁先生へ二年振りの御挨拶が叶ひ、御元気なご様子に安心するどころか逆に元気づけられて帰って参りました。
このたびの受賞者に対する八木会長ならでは評言には、なまなかな祝辞にはない真情が籠められてをり、斯様な激励を受けられた詩人冥加を羨みました。ほめちぎるだけでなく現代詩臭の強い観念語に対しては一言、釘を刺されたことにも感じ入りました。
当日は早めに豊橋に到着しましたので、市立図書館へ出かけ、ガラスケースに展示された丸山薫の遺品(ステッキ、ラジオ、表札、筆硯など)、ならびに豊橋で出された同人誌「パアゴラ」などを観て参りました。詩人がマッチラベルの収集を他愛なく楽しんでゐたことも知りませんでした。
一昨年に詩人夫妻の展墓に訪れた際もさうでしたが、詩人の名を冠した賞の授賞式の当日にも拘らず、午前中、展示スペースにどなたの姿もなかったことは、当の詩人の俤を偲んでは考へさせられたことでもありました。
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