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『山陽詩鈔』後藤松陰手澤本

 投稿者:中嶋康博  投稿日:2019年 9月23日(月)13時25分52秒
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   老後の楽しみにと、漢詩集を買ひ集めてゐますが、以前に入手した『山陽詩鈔』の槧本が初版であり、かつ校正者である後藤松陰本人の手澤本であったことが最近になって判って、ビックリしてゐます。

 和本の世界では、刊記の年がそのまま印刷された年であるとは限らず、殊にもベストセラーとなると摺り版の見極めは難しいもの。

 見返しは同じでも、奥付の元号屋号を換へていろいろと出回ってる『山陽詩鈔』ですが、なるべく刷りがハッキリした本を探してゐたところ、ネットオークションで揃ひの4冊本を手ごろな値段で手に入れることができました。それで、珍しい本でもないから中身をしっかり検めることもせずに、書棚に放り込んでゐたんですね。(購入当時、こんなこと書いてをりました。馬鹿ですね。)

 ところが先日よその『山陽詩鈔』と自分の本との異同を確かめてゐたところ、最終頁にあるべき題詩がない。よくよく見たら手許の題詩は印刷でなく手書きじゃないですか。ぞっとしてめくってみたらば、本文鼇頭の朱筆細書もすべてが後藤松陰本人のものでありました。

 ともかくもおどろいて職場の紀要『岐阜女子大学地域文化研究』に資料紹介を書くことにしました。
 「後刷本」との異同を、書き入れと共に「初版本」の証拠として掲げ、同書の書誌判定、および頼山陽の研究資料として供します。画像公開は紀要の刊行(来年4月)までお待ちください。(頼山陽の祥月命日に)
 
 
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